粉砕機 (ボールミル) ラインナップ

サンプル事例

目 次

作業効率とスピードがアップ 自動排出ボールミル

粉砕機(ボールミル)とは

ボールミルとはメディアと呼ばれる硬質の粉砕用ボール(球石)を用いて、固形物や粉体・粉末などを細かい粒子に砕く機械のことです。(詳しくは ボールミルの基礎知識

なお、通常の粉砕作業では、

  • 1️⃣ 原料+粉砕用ボールのポットへの投入
  • 2️⃣ ポットの運搬+粉砕機への設置
  • 3️⃣ 粉砕
  • 4️⃣ 粉砕後のポットの取外し+運搬
  • 5️⃣ 原料の取出し
  • 6️⃣ ボールの分別等

と、上記のいくつかの工程により原料を粉砕します。

一般的なボールミル粉砕機

一般的な粉砕機(ボールミル)では、上記の「3️⃣ 粉砕」の工程以外を手作業で行います。
このため、大容量または複数回の粉砕が必要な生産現場では、重量や繰り返しの作業による身体への負担が生じることがあります。
また、原料の投入量に比例して増加するボールの分別は、手間がかかり作業時間を必要とします。

自動排出ボールミルの場合

自動排出ボールミル

自動排出ボールミルでは、以上の作業負担を軽減するため、粉砕後の原料を粉砕機から容器へ移すまでのいくつかの工程を自動で行うボールミルです。

自動排出ボールミルをおすすめする3つのポイント

1.原料替え時にポットの積み降ろしが不要

  • 大部分の工程を自動化できるので、作業者の身体的負担を軽減できます。

 

2.粉砕原料だけを取り出し

  • 粉砕後のボール(メディア)分離作業が不要です。
  • 密閉容器内へ直接、粉砕原料だけを排出することで、粉塵の発生を防止し集塵作業からも開放されます。

 

3.洗浄作業の軽減

  • ポット内への原料残りが少なく、洗浄作業を軽減できます。

自動排出ボールミルの作業フロー

投入
START

ドラムを上向きにし、原料とボールを投入します

Next
粉砕

ドラムを水平に戻し粉砕処理を行います

Next
メッシュ装着

粉砕後、ドラムを上向きにしメッシュを装着します

Next
容器装着

ドラムを真上に向け、受け容器を取付けます

Next
原料排出

ドラムを回転させながら前傾し、原料を排出します

Next
排出完了

ドラムを真下に向け排出完了ます

Next
排出完了

昇降台車にて受け容器のみ取り外します

Next

自動排出ボールミルの動作

自動排出ボールミルの動作 AXBシリーズ

粉砕用途の実績例

  • 鉄鉱石
  • 銀+ニッケル粉
  • セラミック粉+バインダー
  • セラミックス+エタノール
  • 酸化チタン
  • 超硬粉末(WC, Co等)
  • 研磨材
  • 石炭スラリー
  • 溶剤(トルエン+シクロヘキサン)+ケイ素+樹脂粉末
  • 樹脂ペレット+溶剤
  • 火薬
  • 珪藻土類
  • 廃ガラス
  • クリンカアッシュ
  • ボンドアッシュ
  • 動物遺骨

どのような現場で混合機は活躍しているのか?

これまで製造した粉砕機の具体的な使用例や、仕様変更などを知りたい方は、納入事例・実績にてご覧いただけます。

ボールミルの基礎知識

ボールミル(粉砕機)とは、どのようなものか。5つの下記項目にて解説しております。

▶1. ボールミルとは?

▶2. ボールミルポット内における原料の動き

▶3. ボールミルのポット(ドラム)について

ボールミルの基礎知識3
ボールミルのポット(ドラム)について ボールミルで使用するポット(粉砕容器)は、大きくわけるとセラミック系または金属系にわけることができます。 セラミックで一般的なのは、アルミナまたは磁性ポット、金属系だとステンレス (SUS304)かスチール製になります。 用途によっては、樹脂製でナイロン等で製作されたものを使用されるケースもあります。 生産用の大容量のドラムは、金属製になります。 原料によっては、金属のコンタミを嫌ったり、原料特性によって腐食などの影響がある場合には、接触面となるポットの内面に内張り(ライニング)加工が必要となる場合があります。 この素材には、アルミナレンガ、ゴム、ウレタン等が使用できます。 これらの機能の追加は、コスト面でかなり高額となったり、サイズによっては製造が困難な場合もあります。 ボールミルは構造のシンプルさにより、大容量にもスケールアップできる利点があります。 効率的な粉砕には、原料の増加に比例してボール数も増え、重量もかなり重くなります。 しかも、ポットの材質がセラミックの場合には、胴体強度から一定の肉厚が必要であるため、小容量の場合でも重くなってしま...

▶4. ボールミルで使用するメディア(ボール)

▶5. ボールミルに投入する原料とメディア量

ボールミルの基礎知識5
ボールミルに投入する原料とメディア量 ポットへの投入比率 一般的には、ポット容量に対し、 粉体原料: 約35%メディア: 約30%空  間: 約35% という比率がよいとされています。 つまり目安としては、ポット容積に対し約1/3ずつということになります。ただし、実際には粉砕する原料によって条件は変わってきます。 粉砕時間を短縮するためにボール量を増やしたり、逆に1バッチあたりの処理量を増やすために、原料投入量を増やしたりすることもあります。 原料によって最適な条件をつかむ必要がありますので、この数値はあくまでも初期の一般的な目安としてお考えください。 ボールミルによる粉砕条件 1 原料の仕込み量2 ボール(メディア)投入量3 粉砕時間 これを基準にして、粉砕しやすい原料であればさらに原料の投入量を増やすことも可能です。 逆に粉砕しにくい原料(時間がかかりすぎるなど)であれば、 原料の投入量を減らす ボールの投入量を増やす 処理時間を長くする などの条件変更を行ってみてください。  (参考)容器の滑り 原材料+ボールミルの重量が軽くなると容器と、ローラーとの摩擦係数が低減し空回りするこ...

 

製品一覧

自動排出ボールミル

試験研究・少量生産用

ポットインサート仕様

AXB-15/25(15/25L)

生産用

専用ドラム仕様

AXB-50(50/100L)

  • 乾式・湿式どちらにも対応
  • ドラム材質の選択も可能

生産用大型機

大容量仕様

AXB-200/300(200/300L)

  • ドラム材質の選択が可能

ポットミル・乳鉢ミル

乳鉢ミル

試験研究・少量生産用

卓上ボールミル

卓上サイズ粉砕機

BM-15L(15L)/BMC-15L(15L)

多連型ボールミル

複数ポット用粉砕機

  • 複数のポットで同時に粉砕
  • 防爆形など特殊仕様に対応

オプション

防爆仕様

  • 防爆機器で構成したボールミル
  • 防爆エリア内で操作可能な制御BOXも製作可能

冷却/加温
ジャケット仕様

  • ドラムジャケット付き
  • ドラム容量は50~300Lまで

アルミナライニング/
ナイロンドラム仕様

  • 金属コンタミを嫌う原料向け
  • ドラム容量は30~200Lまで

反転機

  • 混合後や粉砕後の原料排出を補助

加熱機能付きボールミル架台

  • 加熱機能により雰囲気温度を調整できる多連掛けボールミル架台
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